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ロクちゃんはまじめに働いていた。
極端な話、「いいか、ロク、お前は馬鹿でどうしょうもないやつだ。
だが、お前は言われたことは つまり単純作業はできるやつだ。」と、
認めてやれば喜んで何でもする「ロクちゃん」だった。
自分を認めてくれて、きちんと払ってくれる人に対しては一生懸命働いた。
そして、あまりお金を使うのが好きではなかった。
「一緒に飲んでいて帰ろうとするときに最後まで財布を出そうとしない、
いわゆる人にたかろうとするケチ」ではなかったが、夏の熱い中、
仕事をしている時でもジュース1本買わずにいた。
そして酒匂川の湧水の入った水筒をおいしそうに飲むのであった。
私はある日、大好きな雪だるまのラーメンをおごった帰りにロクちゃんに「いったいいくらで生活しているの?」と尋ねた。
すると、毎日2合半のご飯を炊いて、それを食べている。
夕方6時半過ぎになると、総菜が半額になる店があるのでそれで大体のおかずはまかなえる。
野菜を分けてくれる農家があるのでだいたい鍋が多いという。
外食は一切しないし、おんぼろ長屋なのでなんやかや月5万円あれば足りると答えた。
じゃあ、かなりの額を貯金しているなあと言った。
ロクちゃんは笑って恥ずかしそうにした。
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